SATOWEB(佐藤雄樹)

積み上げて来たもので勝負しても勝てねぇよ

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父親が好きだった野狐禅

まだ僕が実家にいた頃なので、少なくとも10年は前になると思うけど、当時深夜の音楽番組かなんかで流れていた野狐禅の「自殺志願者が線路に飛び込むスピードで」という楽曲を何か突然思い出して聴きたくなり、YouTubeで探して聴いていたら、そのボーカルが今は竹原ピストル名義でソロ活動してる事を知った。

竹原ピストルは聞いたことあったたけど、それが野狐禅の人だったとは知らなかった。(マジかよとは言わないで)それもそのはず、野狐禅の音源を持っていた訳でもなく、聴きまくった訳でもないし、父親が「こいつらすげぇな」と言った日から今日までの間、10数年の空白があった訳で、でもその曲タイトルと叫びのような歌が強烈で衝撃的過ぎて、普通に何の迷いもなくサラリと検索出来たほど、野狐禅とこの楽曲タイトルは、自分のの拙い音楽史の1シーンになっている。

積み上げて来たもので勝負しても勝てねぇよ

時を同じくして、NHKの「ミュージックポートレート」という番組の、くるりの岸田繁とピースの又吉の回で、この竹原ピストルの「オールドルーキー」という楽曲が選曲されていた。

(ミュージックポートレートは、ゲストの”人生に寄り添う10曲”を紹介しながら、各々の人生を振り返り、語り合う音楽対談番組なのだけど、これがたまらん程面白い。ので、毎回録画して時間あるときに見ている)

この楽曲の中に、こんな一文がある。

「積み上げて来たもので勝負しても勝てねぇよ」

「積み上げて来たものと勝負しねぇと勝てねぇよ」

これが何か、物凄く心に刺さったのであーる。

別に誰と何を勝負してる訳じゃないけど 何かズバッ と来たのである。

自分と重ね合わせると何かタイムリーだったからなのかも知れない。

作ってはぶっ壊し、ぶっ壊してはまた作る

前もブログで書いたことがあると思うけど、俺という人間は、やたらとプロセスや考え方に固執する体質で、こと美容師に関しても、「美容師は美容師だけやっていればいいのか?(ただの髪切り屋さんで終わっていいのか?)」とかいう誰も気にしてないような不必要かも知れない案件を悶々と考え続けたりするような奴で、しかもその問いかけに「否」を唱えるような、やもすれば理解され難いというか、ちょっと一般的には「?」が付くような一面も持っていて、だからNHK好きなんだろうな、とか自分の中で落とし所を見つけていたりするのだが、この文言にそういう類のアンテナが反応した。

実はちょっと前くらいから、自分のカットスタイル(カット手法)を少しだけ変えた経緯がある。

変えたと言っても「変えよう!」と思って変えた訳ではなくて、自然とそういう風になっていった、と言った方が正しいかもしれない。

流行りや表面だけを追いかけたカットというのは、あくまで自分の感覚では派生を続けるうちに意図しない所へ行ってしまうものなんじゃないかと常々思ったりしていて、誤解を恐れずに言えば、ある種のクオリティの低下を招いたりする。

素材を無視して、質感を追い求めるあまり、実は乱暴なカットになっていやしないか?という事で、その人の髪質はもちろん、ライフスタイルやお手入れの仕方、普段のファッション、スタイリング、などなど、もっとそのお客様に踏み込んでいたらそうはならなかったんじゃないか?と思うようなことがあったりして、基本に立ち返ろうと考え始めた事がキッカケだった。

そのカットのお陰で

・収まりが悪くなった
・広がりがひどくなった
・パサつきが気になり始めた
・スタイリングしにくい
・etc…

そういう事が自分や自分のお店を含め、全国にも沢山散らばっているだろうと思う。その逆も然りけども。

そう考えた時に、自分は完璧には出来ないけれど、そういったことを考えて試行錯誤して、実行する事は出来るんじゃないかと、いや、むしろ今までの考え方を一旦全部疑って、見直すことが可及的速やかに必要だと思った。

(可及的速やかにw)

カットは元には戻らない

メイクやヘアセットは、何回でもやり直しがきく(元に戻せる)技術だけど、ことカットに関しては唯一やり直しが利かない技術で、その半ば乱暴なカットを施したとしたら、それが災いして本当の本当の本当の意味ではそのお客様にとったら幸せではないヘアスタイルを提供しているかも知れない。

お客様は分からない違い(満足してくれていたとしても)だったり、微妙なニュアンスの違いであっても、それを容認する理由にはならないと思うから、自己満足の世界かも知れないけどそういった思考を常に持ち続けたいと思うのであーる。

これは現時点でそこまで語れる技術を持っている持っていないの話ではなく、その仕事に込める魂の話だと認識して頂きたい。ぺこり

教える側になって分かること

今僕は後輩アシスタント達にカットを教える立場に就かせて頂いていて、こんな自分にゼロから教えて貰う後輩達にはそれなりの想いを持って接しているつもりだけども、こういった自分の中の価値観の変化が、”教える”という事に迷いを産む時が多々あったりする。特に自分が教えた事がその子の将来にもしかしたら多大なる影響を及ぼすかも知れないと思ったら、無責任なことは言えないし、そのバランスの取り方が難しい。

反対に、何事も経験は大切だけど、経験するだけで満足していては新しい気付きは生まれないし、本当に大切なのは、その経験から何かを見出だして自分の中に別の何かを見出だしてこそ、経験する事に価値が生まれると知ることだったりする。

カットのレッスンも、そういう気持ちで日々過ごして学んで欲しいと思うのだ。(もちろん自分にもそう思っている。)

カットは実に感覚的なニュアンスも沢山あって、言葉で伝えるのが難しいこともあるけど、逆に考えれば、美容師に伝えるのが難しいのなら、お客様からしたらサッパリ分かるはずもなく、そんな事言われても知らねえよ案件なのは間違いないのだけども。猛爆

最近、そんな事をずっと考えているのであります。

そんな12月

前置きが長くなったけど、竹原ピストルとミュージックポートレートのお陰で、例年とは違った12月を過ごしています。

今まで、そして今年一年積み上げて来たものを大切に見極めつつ、疑い、ぶっ壊してまた新しい自分をお客様に楽しんで貰えるようにワクワクしながら頑張ります。

年末にドバーっと予約が入りそうな予感なので、今週、来週あたりに会いに来てくださいね!

でゅわ!

この記事を書いた人

B-THREE BLD.トップスタイリスト・IT部部長佐藤雄樹 【310】
佐賀県唐津市出身。1986.6.11生。
大村美容専門学校卒業後、長崎SHINJU INTERNATIONAL入社。
B-THREE BLD. トップスタイリスト。
「美しい髪を共に創り上げることが出来る人」を目指し、お客様のライフスタイルやご気分に合わせた”似合う”ヘアスタイルを必ずご提案します。
またIT部部長として、同社WEB事業を手がけています。
何事もD.I.Y精神がモットーです。
ご予約やご相談はお気軽にLINE@から。

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