SATOWEB(佐藤雄樹)

「勝ったことがある」というのがいつか大きな財産になる

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お久しぶりにブログを執筆しています。

先日「グローバルビューティーコングレス」という美容師がヘアメイクの腕を競うコンテストがありました。長崎県大会。

毎年出場して(セミナーとかで出れなかった時もあったけど)、ずっと全国大会に行きたかった大会。

上位2チームが全国大会に行けるのだけども、今年はエントリー数の関係からグランプリのみの出場権。

結果から言えば、悲願達成というのか念願叶ってグランプリを頂くことが出来ました。

何をするかと言えば、衣装を当日抽選して、それに合わせたヘアメイクをペアで施す、というもの。ヘア・メイク・モデル・ファッション、全てのトータルバランスを競うコンテスト。

コンテストというのは、例えばカットだとかメイクだとか、あとはカラーであったりパーマであったりと、分野ごとに分かれてその技術を競う形式が一般的というのか、そういった立ち位置だったのが、こと近年に於いては、一気に毛色がトータルバランスという方向性に舵を切ってきたように思っていて

カットであれ、メイクであれ、最終的にはモデルに似合っていてトータルバランスが優れているものが評価されるということだと認識しています。

とは言え、その傾向は別に最近になって始まった訳でもなく、いつの時代のそれも同じことが言えると思うのだけど、その比重、価値観が大部分を占めて来た、と言った方が近いのかも知れません。(あくまで個人的主観です)

そういった意味では、このグローバルビューティーコングレスというコンテストの性格は、鏡の前にいるお客様に1番似合うヘアスタイルを探す、という「美容師の原点」でもあります。

「引き算」という面白さ

毎年、審査結果で悔しい想いをして、毎年、今年はこうしよう、ああしようと策を練るのですが、勝ち負けという結果が叩きつけられるコンテストでは、自分達の作った作品に対して、いくらでも言い訳が出来るし、いくらでも切り替えてプラスの方向に自己完結出来る。

(悔しいけど)「モデルさんが喜んでくれたから良かった」

(悔しいけど)「自分達は満足のいく仕上がりでした」

それが悪いわけじゃなくて、そういう風に捉えて次に進むことしか出来ない、という側面がほとんどだと思う。

結果は結果として受け入れて、また次に向かうという作業の中で、その試行錯誤がいつの間にか自分達の糧になっていると信じたいのです。(毎年そういう作業の繰り返しだった)

がしかし、それは「勝ったことがない」という現実と否応なしに対峙することと同意でもあります。

切り替えれば切り替えるほど、考えれば考えるほど、「お前は勝ったことがないからそんな事を考えるんだよボケェ」という黒い方の佐藤が語りかけてくるのです。

今回、初めてグランプリという賞を頂いて、自分がどう感じたか、ということを言語化して残しておこうと思って重い腰を上げた次第なのです。

コンテストは先月末だったので、どんだけ重い腰なんだよと、重い腰にも程があるのですが、ちょっと時間をかけて向き合いたいお年頃だった訳です。

「グランプリ」、そして「全国大会」と言っても、別にそれが何になるかなんてのは今は全然分からないし、11月に行われる全国大会を終えた時に、初めて感じることがあるだろうと思っていて、それを楽しみにしている、というような気持ちが全てで、この結果に対して特に一喜一憂している訳ではない。もちろん、自信には繋がったし、嬉しかったし、ある意味では自分達を信じて続けていて良かったという所は、胸を張って言えることだと思っていて、

特にペアの真衣子とは、もうずっとペアを組んできて、色々とお互いの言いたいことも分かるし、実は作品の好みがちょっと違ったりすることとか、自分だけの作品じゃない以上、お互いの意思疎通はこのコンテストに於いて重要なポイントでもあって、お互いがお互いのやりたい事だけをやっていてもまとまりのない作品になるのは目に見えている。

そういう意味では、続けて来たからこそ分かる微妙なさじ加減のようなものの相性で言えば、結構トップクラスの水準だろうと自負していたりする。(言いたい事を遠慮なく言えるというのも大きい)

そうやって振り返ってみると、今年は大まかなテーマ性だけを共通認識として挑んだ大会で、

「シンプルに、モデルの雰囲気を殺さず、生かしまくる」

いわゆる、「引き算」、「マイナスの美学」という所にフォーカスした作品を創ろうと決めていた。(決めていただけで練習は全然していなry)

言葉にすると仰々しいのだけど、モードな作品を作る上では、やっぱり盛り過ぎて全体のバランスが悪くなったり、ヘアだけが誇張し過ぎたり、逆に物足りなかったり、ヘアとメイクが喧嘩していたり、それこそファッションとマッチしていなかったり、気付けばアンバランスだった、なんてことは日常茶飯事で、分かっていてもアクセル踏んじゃうみたいな感覚との闘いでもある。別にアンバランスなものがダメとかバランスが整っているものが正解って事でもないと思うけど、この美容師という仕事を続ける上では、絶対にぶちあたる壁(と表現するのが正しいかは分からないけど)が、この引き算だったりする。

「勇気をもって引く」という価値観が、こういったコンテストと題される舞台ではとても学びになるのです。

引いたことで生きてくるモノがあって、引かなかったから殺される何かがあって、引いたからアンバランスなのに美しくなって、引かなかったからバランスがとれたりするのだ。

何ともむず痒い感覚なのだ。それがまた、面白い。

そうやって実はペローンな顔をして頭の中では色々試行錯誤して挑んだ大会でした。

その結果、グランプリを頂き、挑み続けた中で初めてと言っていい程、自分たちのコンセプトが見る人に伝わったんだな、と実感した大会でもありました。

前述したように、ほぼ何も練習をしなかったので、色々と叩く声もあったようだけども、少しだけ、カッコよく言い訳というか弁明をさせて貰うなら、この「引き算」をテーマに決めた時に、実は自分の中で「入れ込んだ練習はしない」と決めていて、ペアでの確認作業はするけど、コレを創ろうというのはギリギリまでしないと断固たる決断を下していた。(毎年めちゃしてたらカッコいいけど、してないのであしからず猛爆)

というよりも、それ以外のサロンワークであったり、遊びであったり、それこそ考えることであったり、色んな作品を見ることだったり、ヘアメイクとは繋がらないようなカットの練習をしたり、そういう目の前にあることをコツコツと積み重ねて、自分の中の引き出しを増やす作業をして、いざ本番前に、今まで詰め込んで来たものを「引き算の引き出し」から「引く」作業をしたかった、とか言ったらちょっと狙い過ぎかも知れんけど、本当にそういう感じで本番前日まで何もしなかった。笑

つまりは、引き算がテーマの作品を創るのに、引き方の練習してたら本末転倒というか、本来あるものから引くから引く意味があるのに、あらかじめ引かれたもの(イメージのあるもの)の練習をしても、という感覚だったのだ。だからギリギリまでその作業をしたくなかった。

それが功を奏したとは微塵も思ってないけど、前日のリハーサルで2人で考えた作品のベースが本番でもスルリとハマったというのはここだけの話である。

(ちょっとカッコつけて書いてみたけど、他にも色々とやる事があったりして、そこまで手が回らなかったという、いわゆるる準備不足だっただけなのは言うまでもなく、敢えて言うなら選んだテーマが助けてくれたんだと個人的には思っている。)

今思えば、キャリア10年という節目の年だったし、今まで自分がやって来たことから”引いてみる”という、ちょっと大きめの目線での引き算と、ある意味での開き直りが結果的には良かったのかも知れない、と着地した所であります。

いざ、グランプリを頂いてみると、今までには持てなかった感情が湧き出て来たりして、その過程が楽しかったし、何かフワフワしていたし、一つ言えるのは、「勝ったから見える景色がある」という事は、これからの自分の大きな財産になるんだろうな、という実感は持てたので、何はともあれグランプリとれて良かったという所に落ち着くのであります。

11月、決戦@東京

11月には全国大会が行われます。

全国大会は地方大会とはまたちょっと違っていて、更なる研鑽が必要です。全国大会はちゃんと練習して、色々考えて臨もうと思っています。

楽しみである!

ちょっと大袈裟に、今回のコンテストの総評をコラムっぽく書いてみました。久しぶりに文章を書くと、色々と整理されるのでたまには良いですな。

ではまた。

この記事を書いた人

B-THREE BLD.トップスタイリスト・IT部部長佐藤雄樹 【310】
佐賀県唐津市出身。1986.6.11生。
大村美容専門学校卒業後、長崎SHINJU INTERNATIONAL入社。
B-THREE BLD. トップスタイリスト。
「美しい髪を共に創り上げることが出来る人」を目指し、お客様のライフスタイルやご気分に合わせた”似合う”ヘアスタイルを必ずご提案します。
またIT部部長として、同社WEB事業を手がけています。
何事もD.I.Y精神がモットーです。
ご予約やご相談はお気軽にLINE@から。

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