SATOWEB(佐藤雄樹)

総括コラム 〜その数メートルの間には桁違いの景色があった〜(GBC全国大会2016)

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念願の全国大会が終わった

8月の予選から早3ヶ月。

昨日、東京での全国大会が終わった。兎にも角にも近年ない経験が出来たように思う。なので、この経験を刻むべく備忘録しとこうと思う。

予選の時に書いた記事はコチラ↓

「勝ったことがある」というのがいつか大きな財産になる

ここに書いてあることは、分かる人には分かるであろう洒落も入っているのだけど、今回は真面目に書こうと思う。

多分長くなるので、そんなのごめんだぜなあなたはそっとホームボタンを押すことをオススメするぜ。

念願の初舞台

今から9年前、美容師1年目の夏、先輩方の姿に刺激を受け、その舞台を見ておきたいと「応援組」として初めて参加させて頂いたGBC全国大会。※スタッフに全国大会出場者がいた場合、希望者はその応援にいけるという有難い制度がある。

そもそもGBCというのは、メーカー主催のコンクール「grobal beauty congress(グローバルビューティコングレス)」の略称で、モデルと衣装が当日の抽選で決まるという即興性と感性と経験が求められる美容師のサロンワークにおける要素を多用に含んだヘアメイクのコンテストのことで、このコンテストやメーカーとのお付き合いは、弊社SHINJU INTERNATIONALの発展の原点となる存在でもあるのだ。

それを知ることになるのは、この1年後の全国大会での話になるのだが、、それは長くなるので割愛する。

結果から言えば、「審査員特別賞」という評価を頂くことが出来た初舞台だった。

創った作品はこれ。

この内容について掘り下げてみようと思う。

数メートルの「差」

応援組として見学席から見ていたこのコンテストと、初めてステージの上に立った今回のコンテスト。

”経験しないと分からない”とは本当にその通りで、今まで観覧席からみていた世界とステージからみた景色は同じようで全然違った。それは、単純に同じステージで自分達の作品を創ったからこそ分かる微妙な違いでもあるし、自分達以外の作品が作られるストーリーやプロセスが明確にイメージ出来た(リハや控え室、導線、選手同士のコミュニケーションなど)という大きな違いも含んでいたように思う。

言葉にすると難しいのだけど、観覧席から見ていた作品やその空気感というのは、良くも悪くも「ぼんやり」しか見えておらず、今回は鮮明に見えたんだな、という事を今になって思ったりする。

観覧席とステージは距離にするとほんの数メートルだけど、その違いにちょっとだけゾクゾクした。

その上で、入賞する作品、しない作品、僕らのように何かしらの評価を頂ける作品、評価を受けない作品が決まる。

コンテストなので勝ち負けの世界、その勝ちと負けの間には雲泥の差がある。そういう意味では、審査員特別賞という目標にしていたグランプリには届かなかったけれど、評価を頂けたことは何も無かったよりは良かったと思える大会だった。

作品における「面白さ」「斬新さ」とは

コンテストの総評では、「全体的にこじんまりしていた」「大人しかった」「面白さが足りなかった」「斬新さがない」など、そういった”期待していたものには足りなかった”というようなニュアンスがよく使われる。

今回の審査員の総評でもそんな言葉が使われていた。だから作り手側は必死になって面白いデザイン、斬新なデザインを考える。

ところが、前述したようにGBCはモデルと衣装が抽選なので、当日になるまで作品に関する具体的なイメージが出来ない。そういう体が含まれている。(とは言え、どこのチームも事前に作るヘアスタイルやメイクデザインはある程度考えてきているもの)その中で、当日のクジ運も左右して作品を作ることになる。

モデルの雰囲気、衣装のデザイン、自分達が考えたヘアメイク、それらを顔合わせから本番までの短い時間で擦り合わせてバランスをとっていく。

 

色々思い悩んだ結果、前日にこんな結論に辿り着き、第一に「モデルにクソ似合わせる」という意識を高めて臨んだ。
たまたま考えていったスタイルに偶然ハマったということは伏せておきたい。猛爆
お陰様で、モデルにはバチッとハマった作品が創れたように思う。似合ってるし可愛い。

それが評価されて審査員特別賞を頂けたと思うし、有難くも色んな人から「1番良かった!」「これは賞入りますよ」「写真撮らせてください」などお褒めのお言葉を頂戴し、自分達にも根拠のない手応えのようなものがあった。

だけども、入賞には届かなかった。

つまりは、面白くなく、斬新でもなく、インパクトもなかった、という事なのだ。

そして自分が「あ、これいいな」と思った作品はほとんどが入賞していた。

 

境界線

では、その違いは何処にあるのだろうと、本番が終わってからずっと考えてみた。

こうなった時の俺はご存知の通りスーパーめんどくさい。自分の納得いく落とし所を見つけるまであーでもないこーでもないと考え続けるのだ。猛爆

これまでの経験を踏まえても、そういった”感覚”でしかないものを上手いこと言語化出来ないか、と思っていた。

そしたら何か出来そうな気がしたので書いてみる。

「面白くない作品などない」

そもそもこの全国大会に出場しているチームは、地方大会のグランプリ、準グランプリレベルの人たちばっかりなので、レベルは非常に高いはず。なのでヘアメイクだけを見れば全てとは言わないけど完成度の高いものが多いはず。ただ、当日巡り合ったモデルと衣装にハマったか、ハマっていないか、ハマったから「面白く」、ハマらなかったから「斬新さがない」になるのだと、そう考えることは出来ねぇかい?とまず考えた。(ハマるハマらないの線引きはここでは置いておく)だとしたら、このコンテストは完全にクジ運になってしまう。あくまでも即興性と経験と引き出しが求められるのなら、50%くらいはクジ運のコンテストになってしまう。そうじゃない。(でもクジ運も大きな要素を含むコンテストという分析は多分間違ってはいない)

”面白くない作品はない”けど、幅広い衣装やモデルにハマるデザインはあるのじゃないか、そこを突き詰めていったら、いわゆる「面白い」「斬新」「インパクトがある」そんな作品になるんじゃないだろうか、なんてことを思ったりした。つまりは、似合わせのオールラウンドさがあって、かつ新しさのあるデザインが評価されるのではないか。逆に言えば、入賞しなかった作品、評価されなかった作品の中にも、衣装が違えば抜群にキマっていた作品もあったろうし、モデルが違えばハマっていた作品もあったはず。その見極め力が大切になってくるのだ。(間違いなくこの衣装を引いたらどんなに優れた作品でも賞は取れない、という衣装はあるので主催メーカー側はそこら辺はシビアに考えて頂きたい。)グランプリや入賞した作品の中には、それが感じられた。衣装が違ってもハマるデザインだな、と思うものが多かった。

けど、そんな気持ちで臨むコンテストは全然面白くねぇ!とも思った。猛爆
(それはツイートにもあったような、デザインを競うコンテストとモデルを輝かせるコンテストの相違にも似たようなものであるし、実際にメイクダウンしている作品も多くあったように思う。)

そんなことを考えていたら、ふと舞い降りてきた感覚があった。

その作品を見る者に「何か」を感じさせれるか

いくら即興性と感性と経験が求められると言っても、事前に考えられたデザインであることはみんな分かっている。出場した選手たちもどんなモデルがくるか、どんな衣装がくるか、ドキドキの連続なのだ。そうやって抽選が行われてモデルと対面し、衣装を見る。そして事前に考えたスタイルの中から、最も魅力的なスタイルを選ぶ。

それだけじゃないのだ。

 

(モデルと衣装に対峙して)

「あ、この作品はもしかしたらこういった作業を付け加えたのかもな」

「あ、この作品のこの部分はあらかじめ考えてたデザインじゃないな」

「え、この作品は本当に事前に考えてきたものなのか?本当に即興で作ったのかも知れない」

「え、どうなの?どうなの?」

「あ、この作品はこういう事を表現したいのかも知れないな」

というような”見るものの妄想”を引き立てる作品を作れていなかったのだ。本当の所はそんなプロセスがあったのかは見てる側には分からない。実際に考えてきたものに手が加えられたかも知れないし、まるっきり違うものだったかも知れないし、そのままモデルに当てはめただけだったかも知れない。でも、モデルウォーキングや作品プレゼンの時間に、そんなことを妄想する作品がやっぱり入賞していた。全てにその妄想が起こるわけではない。いくつかの作品にそういった妄想が生まれるのだ。

これが今回感じた一番の収穫だったかも知れないし、今までフワフワしていた感覚を言語化出来るきっかけになったものでもある。

「見るものの妄想を引き立てる作品」を狙って作れるようになった時、それはそれは今よりも数倍上手くなっているんだろうなぁと思うのであった。

まとめ

とは言え、これは僕の個人的主観なので何を言ってるか分からない人はさっぱり分からないろうし、これを書いている僕自身も正直、何を書いているか全然意味が分からない。猛爆

ひとつ言えることは僕らの作品は「モデルには似合っていたが、それ以上の何かがなかった」ということだ。

この「何か」を探れたことはいい経験になったと思う。そしてこの「何か」に正解はなく、答えもないのだと思う。

初めての全国大会、とても楽しかったし、常連になりたいと思った。そして感じることは毎年毎回変わるのであろう。そんな未来が楽しみに思えてワクワクした。

念願で初の全国大会が終わり一晩が経ちました。結果から言えば「審査員特別賞」という評価を頂きました。
目標のグランプリには届かなかったけど、予選を突破した頃に思っていた「本番を終えて見える景色(自分が何を感じるか)を楽しみにする」という所に関しては、沢山の気付きと学びがありました。
悔しさももちろんあるけれど、賞の形が何であれ、結果を残すことと残せないことの間には雲泥の差があると思うので、終わって数時間経ち、色々と想いを噛み締めています。
自分達が創った作品の何が良かったのか、何が足りなかったのか、何が評価されて何が評価されなかったのか、入賞作品と自分達の作品の差は何なのか、そんな事に想いを馳せて、己に刻み込む経験が出来ることが誠に幸せであり、感謝の気持ちでいっぱいです。
感謝とは、言葉だけのそれではなく、プロセスを経て、様々な角度から解釈し、深くインプットをして初めて、その対象が何であるのかに気付くこと、だと思います。
初めて立った全国大会の舞台は、想像以上のものを与えてくれたように思います。
俺たちはまだまだ成長出来る、ワクワクするわー!そう思える夜でした。美容師最高かよ。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。

モデルは22歳ハーフのニーナです。明るくて愛嬌のある関西弁の良い子!巡り合えて良かった!

 

Instagramにも書いたけど、美容師最高かよ。

ありがとうGBC、ありがとうタマリスさん、ありがとうSHINJU INTERNATIONAL、ありがとう美容師。

また頑張ります。

 

 

 

 

この記事を書いた人

B-THREE BLD.トップスタイリスト・IT部部長佐藤雄樹 【310】
佐賀県唐津市出身。1986.6.11生。
大村美容専門学校卒業後、長崎SHINJU INTERNATIONAL入社。
B-THREE BLD. トップスタイリスト。
「美しい髪を共に創り上げることが出来る人」を目指し、お客様のライフスタイルやご気分に合わせた”似合う”ヘアスタイルを必ずご提案します。
またIT部部長として、同社WEB事業を手がけています。
何事もD.I.Y精神がモットーです。
ご予約やご相談はお気軽にLINE@から。

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