SATOWEB(佐藤雄樹)

言わなくていいこと、やらなくてもいいことを積極的に選び取るエネルギー。それが誰かを不快にさせるかもしれないと配慮せず、じゃあなぜこれをやるのかと熱弁するバイタリティ。(引用元:本文掲載)

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「また会おう!」

2016.3.10

半年間待ち続けた、楽しみで楽しみで仕方なかった今年最大級のイベントが幕を閉じた。

8年ぶりの武道館公演を発表した、kenyokoyamaの「DEAD AT BUDOKAN Returns」である。

これまでも数記事、関連コラムを書いてきたけれど(見たい方は記事下の関連に出てると思うので見てくれよな)、今回も書きたいと思う。

いや、正直に言えば今回は書かずに心の中に留めておこうとも思ったが、その時感じた事を言語化して残しておく事は後の自分の為にもなる(かも知れない)、と思い、ブログにコラムっておく事にした。

とにかく一言で言えば、「最高だった」というチープな表現しか出来ないのがむず痒いのだけど、最高な時間だった。

とりあえず手始めにライブが終わったその日にその事についてポストしたInstagramの本文を掲載してみる。

kenyokoyama 「DEAD AT BUDOKAN Returns」2016.3.10 @日本武道館

佐藤の日という何かあるのかないのか、そんなことは置いといて、8年振りの武道館公演に参戦してきた。

望んだスタンド観戦やったけど早々に下に降りたくなり、しかし途中泣きそうになって、座ってその空間と時間を噛み締めた。

コラムに書いてあったように、今後のKEN BANDの行方を左右するようなそんなライブになるとかならないとか、いつものライブハウスなようでそうじゃなく、そうじゃないようでいつものライブハウスのようで、そのパフォーマンスが、初めて行った武道館という場所を不思議で神聖な空間にする一助となっていた事は言うまでもない。

全ての夢を叶えて来た健さんが、そのキャリアと音楽を通して、いや、横山健という人間を通して、沢山のファンに伝えたいことがあるのだろう。

そんな言葉にすればちょっと青臭いような事を、服を脱いでストリップして、大人から注意され、されども無邪気な子供のような笑顔でパンクロックする姿は、あれだけ多くの人の心を掴む理由だと思う。

仕事は違うけれども、「好きな事を仕事にしている」という点では共通点が沢山あって、美容師もいち”表現者”とするならば、「人に伝える」ということは、絶対的な本質だと思う。流行りや時代があるのはもちろんだけども、人の心に響くものというのは、それらに左右されず常に存在感を示していると思う。
いつも、「伝える」ことを胸にこれからもお客様を綺麗にするのみである。

今回のTOKYOもいい時間だった。
ありがとうございました。
さて、今から長崎帰ります。

 

 

そういう事である。猛爆

 

ずっと彼を追いかけてきたリスナーなら、多分このニュアンスは分かって貰えると思う。

これ程までに自分に正直に愚直に、自由に想いの丈を表現している40半ばのおじさんは日本にどれくらいいるのだろうか。

ただ、その一点のみで、既に尊敬に値する。

パンクロックというのは、そもそもの精神が「拒絶や批判」といったようなニュアンスの反体制的な立ち位置であって、こうやって支持を受けたり称賛される事には食い気味で蹴散らすマインドを持ち合わせている。

しかし反対にその主張を「表現」すればする程、ファンも増えれば支持する人も増える。最初は拒絶や批判という精神から来ていた表現が、いつしか共感を呼び大衆に認められてしまう事態を呼ぶ。

そういった意味で、パンクロックというものは常々矛盾を孕んでいるものだ、と健さんも自身のコラムやライブで何度も言及している。

2011年の震災以降、”ファンを信頼するようになった”という言葉が発せられた背景には、「枠組みや定義なんか必要ない」「生きていれば何でもいい」というような、音楽としてのパンクロックではなく、生き方考え方そのものがパンクロックなのだ、という言わば創造的破壊的なメッセージを発信し、作る楽曲もライブパフォーマンスも、従来のそれには属さない、「これが今という時代の、いや、これが俺のパンクロックなんだよ」という、より強烈で濃いモノに変化していったように思う。とは言え、己の感覚こそ全て、というスタンスは当時のそれと何も変わらない。

要は、『パンクロックにパンクロックすることがパンクロックなのだ。』ということだと勝手に思っている。

人間生きていれば大なり小なり色んな矛盾や葛藤を抱えるのは当然のことだけども、そんな矛盾を抱えながらもそこに”パンクロック”する、しかもそのバランスの取り方が絶妙に上手い。そんな、一言で語っても長く語っても何となく上手く表現出来ない感覚が、この横山健という人間が人を惹きつける一つの要素であると僕個人的には思っている。

そもそも、普段から頭をフル回転させて、常に自問自答を繰り返し考えて動いていないとこういう事にすら目がいかないし、気付きもしないだろう。

みんな、パンクロックしてますか?

強烈なユーモアとメッセージ

もう一つ魅力をあげるとするならば「圧倒的ユーモア」である。もう、そんじょそこらのユーモアではない。圧倒的なユーモアなのだ。

「ユーモアであること」を大切にしているとこれまたコラムで本人も述べているように、ライブパフォーマンスのユーモアさたるや、もはや羨望すら覚えるレヴェルである。

ワードセンスとでも言うのか、人をいじくったり、ド下ネタをケタケタ笑いながら言い放ったり、その様はもうただの小学生の少年のようなのだ。しかし、一旦演奏が始まれば、ギターに取り憑かれた無類のギタリストのオーラをぶんぶんに放ちながらプレイする。そしていきなりシリアスなテーマをさらりと提起したりする。

「脱原発を唱えたら左翼だとか、日本国旗を掲げたら右翼だとか、そんな簡単なことじゃねぇよな」

「今は思いっきり楽しんでくれ。でも家に帰ってから少しでもいいから、 この国のこと、今世界で何が起きてるのかを考えてくれ。」

「今日子供を連れて来てる方は、帰ったら今日横山はこんな歌を歌ってたんだよって教えてやってくれ」

などなどとオーディエンスに語りかける。個人的には今回の武道館で「教えてやってくれ」と言った健さんがとても印象的だった。(いつも子供には背中を見せるだけのパフォーマンスだった気がするけど、今回はちょっと踏み込んだというか、更に信頼した感じがあった。)

なんていうか、もうかっこいいのである。健さんの言い方を借りれば、そんなものを見せられたガールズ達は、もうア〇コが〇ッシャーなのである。

「音楽」を通して、いや、「横山健」という人間を通して、自分をハブにして多くの人にメッセージを送っているのだ。
答えを示すのではなく自分と真反対の答えを出してもいい。とにかく考えてくれ、と。

めちゃくちゃかっこいいじゃないかよ。

「伝えること」の本質

紛れもなく美容師という人種も「好きな事」を仕事にしている分類だと思う。(というかそう信じたい。)

人を美しくする事にやり甲斐や生き甲斐を感じる人種。むしろ、好きじゃないと出来ない仕事。

唯一、健さんと僕に共通点があるとすれば、ここだ。

前述のインスタグラムで紹介したように、表現の形は違うけど、僕らの仕事もある意味では表現が欠かせない仕事だ。

お客様の髪を切れるようになって今年で何年経つかは定かではないけど、今日まで続けて来て、改めて感じる事がある。

「美容師は”美容師”だけしていれば良いのか?」

もちろん、美容室に来るお客様は綺麗になりに来ているし、毎日のヘアスタイルの根幹となる部分なので技術は出来て当たり前。
でも、美容師がただ単に「髪を切るだけ」「染めるだけ」「綺麗のお手伝いするだけ」でいいのかというと、僕はそうは思わない。そうではなく、毎日の繰り返しの中で「パンクロック」して、感じる事、思う事、仕事のスタンス、周りとの共存、自分という存在について、、様々な角度から感じたことから編み出されるそれらを自分の技術に投影する。単に学校や先輩から教えられたことを何のひねりもなくコピーマシンのように繰り出すのと、どちらが魂がこもっているか、という話だ。

「真っすぐ切って下さい」と言われたから真っすぐ切ればいいのか、その「真っすぐ切る」という施術の中にどんだけ自分を詰め込められるか、結果は「真っすぐ」で一緒でもプロセスが全然違うのだ。

そういう目には見えないけど”想いを込める作業”というのは、今日まで美容師として走っている自分のテーマになっている。(もちろん、賛否両論あるのは承知の上で)

だからこそ、今年で10年目に突入するキャリアの中で、少しでもそういった事を後輩たちに伝えていきたいのだが、これがまぁ天邪鬼な性格が災いしてなかなか難しい。加えて最近はサトリ世代とか言われている始末。ぶっちゃけた話、なんだそれ。糞食らえである。

ゆとりとかさとりとか、そんな事言われちゃうからひねくれてしまうし、そもそもてめーが選んで進んだ道を誰かのせいにしてんじゃねぇよと、言ってやりたくなる時もあるけど、そこは共存の世の中、上手く渡り合っていかないといけない。お互い様の精神である。

美容は時代の流れの中でトレンドが生み出されるけど、普遍的に変わらないものも沢山あって、どちらも共存させていかないといけない。ただ流行だけに流されることなく、かと言って拒絶するだけでもなく、大切な事を忘れずに、ブレずに、上手く自分の中で軌道修正をしていけばいい。

人様があーだ、周りがどーだ、そんな事ばかりに目を向けるのではなく、自分と向き合い、お前は誰に何を伝えたいんだよ?という事に常々想いを馳せていこうと思う今日この頃だ。

「今の自分(あなた)は自分(あなた)自身が作っているんだよ」

エピローグ

つらつらと書き綴ってきたけど、書き上げるまでに4日くらいかかってしまった今回のコラム。

いつか振り返った時の指標として発射します。

ちなみに、今回のコラムを書こうと思うきっかけになった、とある音楽ライターさんの記事を貼っておきます。

是非、こちらも読んで見てください。

Ken Yokoyamaはなぜ8年ぶりの武道館で「語り続けた」のか? 石井恵梨子がその理由を探る

http://realsound.jp/2016/03/post-6759.html

んん〜すばら。

では、また御機嫌よう。

この記事を書いた人

B-THREE BLD.トップスタイリスト・IT部部長佐藤雄樹 【310】
佐賀県唐津市出身。1986.6.11生。
大村美容専門学校卒業後、長崎SHINJU INTERNATIONAL入社。
B-THREE BLD. トップスタイリスト。
「美しい髪を共に創り上げることが出来る人」を目指し、お客様のライフスタイルやご気分に合わせた”似合う”ヘアスタイルを必ずご提案します。
またIT部部長として、同社WEB事業を手がけています。
何事もD.I.Y精神がモットーです。
ご予約やご相談はお気軽にLINE@から。

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