SATOWEB(佐藤雄樹)

vol.3

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『価値』

日本には、約23万件のコンビニよりも多い数の美容室があるとされている。そして毎年約1万件の美容室が新規オープンし、それと同時に約1万件の美容室が廃業している。
そして1店舗あたりの美容師数の平均は1.5人だという。(と、専門学校の時に習ったけど、今はどうなんだろ)

我がSHINJU INTERNATIONALも自社ビルを設立し、組織体制から日々のサロンワークまで様々な見直しを図っている最中で

あります。その中でも、美容室を運営するにあたり、必ず必要になってくるもの、『料金設定』について考えてみようと思います。

まず、私達の生活の中で切っても切り離せない『お金』というもの。なんだかんだいってもお金がないと生活も出来ないし、欲しいものも買えないし、家族がいれば養うことも出来ない。どんな人でもお金は大切であり、無くてはならないものだと思います。

Wikipediaには、お金とは、『国家などによって価値保証された決済のための価値交換媒体』、とある。

要は目に見えない『価値』というものを目に見える形に変えたもの。
どんな業種でも自分達の商品に価格をつける。この価格こそ、その商品がもつ価値であり、商品はそれこそ色んな形のものがある。

美容室の料金設定では、この『価値』を何に置き換えるのか、ということがその美容室の性格を読み取る一つの情報になります。あなたの街にもおそらくは沢山の美容室があり、そのそれぞれで価格設定も様々だと思う。何で同じカットなのにこんなにも値段が違うのか、と感じたことがある人も少なくないはずです。

美容室の料金設定には色んな考え方があって、なるだけ分かりやすく(僕の理解の範疇で)紐解いてみようと思います。

まず美容室の本質は『お客様を美しくすること』であるので、基本的に美容室の商品はお客様を美しくする『技術』。その為に練習をし、身に付ける。お客様を美しくする技術=価値=価格、という図式。
であれば、カット6000円と3000円の違いは単純に2倍の技術であると考えることが出来る。
加えて、そこに付随してくる考え方が、『時間』=『価値』という考え方。Time is money時は金なりという言葉もある通り、時間をお金に換算する図式が存在する。
カットを一律30分としたら、6000円のカットと3000円のカットの違いは、前者は10分2000円の価値があり、後者は10分1000円の価値となる。
逆に6000円のカットが1時間、3000円のカットが30分だと、両者ともに10分1000円の価値があることになる。
同じ時間で生み出せる価値に置き換えて考えることで、技術だけではない側面からも考えることができる。

そして、恐らく1番難しいというか、永遠のテーマであるだろう考え方。
『デザイン』=『価値』という職人的立ち位置な考え方がある。
そのヘアスタイルにすることで、あなたに新しいライフスタイルを提供する、髪の悩み、お肌の悩み、をプロの目線からアドバイスすることで得られる対価、ということだ。

例を挙げると、例えばボリュームに悩む人が、トップにふんわりしたポイントパーマをかけ(2〜3本のポイントパーマ)、時間も通常のパーマより短く終わったとしても、そのふんわりしたボリュームのあるスタイルを『デザイン』として、通常のパーマ料金で頂く、といった感じだ。
作業工程や時間は関係なく、あなたに必要なデザインを提供します、それがこの価格です、ということ。

あともうひとつは地域性やその空間に対する価値。
住んでいる人の数も違えば、物価も違う地域では、その地域に対して適正な価格設定をしたりする。東京のワンルームと田舎のワンルームの家賃が違うのと同じような感覚。空間は、ビジネスホテルと高級ホテルとの違いのようなもの。

技術料金、時間料金、デザイン料金、そして地域性や空間、サービスへの価値。大きくこれらを総合的に判断して、美容室の価格設定はなされていると思います。
(時代の流れもあるのかなぁ)

さて、コンビニよりも多い美容室に、どのような料金設定を組んでいる所があるのか。これは冒頭で挙げた美容室の性格というものを垣間見ることが出来る。
業界では『二極化』という言葉がよく使われるのですが、要は『低価格サロン』と『高級サロン』に二分化している流れがあるということ。美容室を選ぶ時に、選択動機の一つでもある料金設定で、そのお店がどこに価値を置いている美容室なのか、ということをお店選びの参考にしてみると面白いと思います。色々な考え方があり、どれが正解で不正解か、なんてのはないので、自分の美的価値観や考え方に共感するような所を選んでみるといいかも知れません。

ただ、時代もどんどん流れていて、『美容室選び』というよりかは『美容師選び』という流れになりつつもあり、(それこそ数年前にこれからは個人の時代だ!っと思っていた流れにようやくやりつつある)、WEBメディアも各種SNSを筆頭に『個人』に重きを置いたサービスも増えて来ている。

美容室という枠組みで提供出来る違いと美容師個人で提供出来るものの差というか、自分の髪の毛、美容知識を任せるにあたり、選択基準をどこに置くか、なんてことも少し考えて見ると、それぞれの美容室や美容師さんが発信している内容も踏み込んで捉えることが出来るかも知れません。

僕がその当時思っていた選ばれる美容師になる為の一つの基準として、『◯◯美容室の◯◯さん』から、『◯◯さんのいる◯◯美容室』という風に覚えてもらうことを考えていました。

サロン規模が大きくなればなるほど、そこに行くためには険しく、競争も激しいのですが、毎日が思考と実践の繰り返しだな、と感じています。

僕は組織に所属していて、ある程度会社の定める方針に従って料金を決めていますが、例えば、自分力を高めていく挑戦の一つに個人的に料金を上げることがあります。

自分が努力して身につけた知識や技術を提供するにあたり、(もちろん向上心があればレベルは上がって行くわけだから)どちらかというと利益目線というより『自分への挑戦』という意味合いで例えばカット料金を上げて行く。

もちろんそれで失客することもあるだろうけど、それでも来てくれるお客様を大切にしていく、という考え方。ある意味、言葉は汚いかも知れないけれど自分のお客様を絞って行く、というようなスタンスだと思う。

僕らは美を提供する『仕事』をしている訳で、ボランティアでやってる訳じゃない。でもなんとなく、順序が逆になっちゃってる気がしていて、目的が見失われがち。

あくまでも僕たちの仕事は『髪切り屋さん』でも『髪染め屋さん』でもない。

だからこそ、そういった自分のスタンスを伝えることで、お客様と一緒にステージを上がって行きたい、その為には自分も高まらなければいけない、という風にポジティブなスパイラルが生まれてくると思っている。

っとここまで書いてきましたが、書き始めたのが数ヶ月前ということで、まとまらないですが、お客様から価格設定について聞かれたことがあったので、少し美容室目線的な立ち位置から解説してみました。

がしかし、これが全てという訳じゃないので、こういう考え方もあるのかー、くらいに思ってもらえると幸いです。

僕の個人的な見解から言うと、美容師はどこまでいっても黒子でしかなく、やっぱりお客様あっての存在で、サービス業とも言われるけども、根本は技術職なんじゃないかなぁと思っています。

昨今叫ばれているホスピタリティなるものは、技術はあって当たり前、の流れから来ているもので、もちろん大切だし、その技術を提供するものとして心得ないといけないものですが、そのバランスが大切で、何があろうと『技術』をないがしろにすることがあってはならないと僕は思っています。

ということで、美容師8年目、更なる技術の追求とわざとらしくないサービスの追求を模索していこうと思います。

この記事を書いた人

B-THREE BLD.トップスタイリスト・IT部部長佐藤雄樹 【310】
佐賀県唐津市出身。1986.6.11生。
大村美容専門学校卒業後、長崎SHINJU INTERNATIONAL入社。
B-THREE BLD. トップスタイリスト。
「美しい髪を共に創り上げることが出来る人」を目指し、お客様のライフスタイルやご気分に合わせた”似合う”ヘアスタイルを必ずご提案します。
またIT部部長として、同社WEB事業を手がけています。
何事もD.I.Y精神がモットーです。
ご予約やご相談はお気軽にLINE@から。

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