SATOWEB(佐藤雄樹)

バブルリバイバルブームの今だからこそベッド・インを聴こう

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はいどうもこんにちは。いっぺいです。先日ランタンを見に長崎に行ってきましてね、夜は310とご飯食べたんですけど、前に書いたWANIMAディスコラムは310が書いてるって思ってた310のお客さんがいるっつうことを聞きまして、どうせ310が書いたことにできるならよっしゃもっとこれから無茶苦茶なこと書いてやろうと思った次第です頑張りますはい。いつか韓流音楽がどれだけくそビジネスかってことを、一生パンヤパンヤだのティーティーだの言っとけ馬鹿がってことを好き勝手に書きたいと考えているので、どうかそれも310が書いたってことに誤認してください。よろしくお願い致します。

はい今回のコラムはベッド・インです。

さて、現在は空前のバブルリバイバルブームですね。お笑いタレントの平野ノラやブルゾンちえみのバブルネタ。荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』に合わせて踊った大阪府立登美丘高校ダンス部のバブリーダンス等々。テレビやネットでバブルのリバイバルを思わせるネタを見かける機会が増えているかと思います。きっと今の若者にはバブルって文化が新しいからこんだけ流行ってるんでしょう。自分もバブル期に生まれたもののその当時の記憶なんて全くないので、今改めてバブルって文化を知ると色々面白いですよね。なんか日本中が凄ぇ元気で明るくて、生きるのが毎日楽しそう。あと『ダンシング・ヒーロー』は音楽として普通に好き。さぁそんな空前のバブルリバイバルブームだからこそ知ってほしいアイドルが「ベッド・イン」です。

ベッド・インとは、「90年代バブル期のオイニーを撒き散らす地下セクシーアイドルユニット」です。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、1980年代末から1990年代初頭へのリスペクト精神を掲げ、完全セルフプロデュースで活動を行なっています。ライブではバブル当時に流行したワンレンやボディコンスタイル、時にはビキニ姿でジュリ扇を振り回しながらあられもないパフォーマンスを繰り出し、バブリーな雰囲気を再現しています。メンバーは、ボーカル担当の益子寺かおり(通称「かおりさん」、サムネでは金ジャケットの方)とボーカル&ギター担当の中尊寺まい(通称「ちゃんまい」、サムネでは銀ジャケットの方)の2人。まず何よりこの2人がめちゃくちゃいい感じにバブル顔なんですよね。

2017年のMVっすよこれ。化粧や衣装とも相まって、まるでバブル当時のお姉ちゃん達がそのままタイムスリップしてきたかのようなクオリティ。ベッド・インの活動はまず2人の顔ありきで、元々別のバンドで活動していたかおりさんとちゃんまいが対バンで知り合い、「バブル顔って言われない?」という話で意気投合しベッド・インが結成されました。

ベッド・インの何にハマったか

先述の通り、ベッド・インは完全セルフプロデュースで活動しています。服装や髪型、MVの演出、Twitterを通じたファンとのやり取りなど、随所に2人のこだわりを感じるのですが、特筆すべきは徹底したバブルワードと下ネタです。例えば先日福岡でライブを行った日の告知ツイートとか、

毎年欠かさず行っている節分の日のツイートとか、

310とお松さんが敬愛する、ただしおれはダサ不倫もんげー男やと思っとる横山健さんとのツイートとか

アンダー・ザ・レ淫棒て。まじで天才やと思う。あと健さんの手のやり場の困りっぷり。頼むからベッド・インとは不倫せんといてくれよ。

セルフプロデュース故の表現の自由さに惹かれるし、ベッド・インのインタビュー記事やTwitter、ライブMCなんかは外し無しで鉄板で面白いのでほんとオススメです。ベッド・インのライブでは感極まって泣いちゃう女の子のお客さんとか多いんですけど、ステージ上で泣いてるお客さんを見つけたら「コラ!湿っぽいのは下半身だけにしな!」とか言います。爆笑です。年齢聞かれたら「締まりは10代」とか言います。爆笑です。

あとはもう何と言ってもベッド・インの真髄はライブです。(ベッド・インはライブのことを「おギグ」って言います。)元々はかおりさんは「妖精達」、ちゃんまいは「例のK」というバンドを組んでおり、2人ともゴリゴリのライブ畑出身です。またちゃんまいは大学のサークルの後輩にあの川谷絵音がいます。そんな現場叩き上げの2人が作るベッド・インの楽曲は、ゴリゴリのロックとバブル期のダンスミュージックを上手く融合させ、どこか懐かしく親しみやすさがありつつも徹底的に盛り上がりやすい仕上がりになっています。

ベッド・インには専属の「パートタイムラバーズ」というバックバンドがいて、ライブ(おギグ)ではこのパートタイムラバーズとバンド形式で曲を披露することが多いです。MVに映ってるのも全部パートタイムラバーズです。(さらに大きい会場だと「ベッドメイキングガールズ」という専属バックダンサーが付きます。)何度も言いますが、2人とも出身はライブバンドです。というかまだ妖精達は現役でバリバリ活動してます。そのビジュアルや言動からどうしてもイロモノ的な扱いを受けることが多いベッド・インですが、パートタイムラバーズと共にバンド形式で行うライブ(おギグ)は普通にロックバンドのそれと同じです。かおりさんは音域が通常では考えられんほど広く高音の伸びが恐ろしく綺麗で、ボーカリストとしてもかなりトップレベルにあると思うし、ちゃんまいは普通にギターのスキルが高いしライブ(おギグ)中にパートタイムラバーズに負けんぐらい暴力的なギター掻き鳴らす上にホルモンの亮君ばりにフロア煽ってくるし、あくまで肩書きはアイドルのベッド・インですがライブ(おギグ)はそこら辺のチャラいロックバンドよりロックです。ベッド・インのライブ(おギグ)を見てるとアイドルとかロックとかって肩書きなんか意味を無くすなって思います。面白キャラ・イロモノキャラで入った新規ファンは、まず間違いなくライブ(おギグ)でのギャップに心を射抜かれて、気付いた時には頭のてっぺんまでどっぷりとベッド・インに浸かってしまうという寸法です。

バブルリバイバルは必然じゃないだろうか

ちょっと前にアウト×デラックスに「今一番脱げるシンガーソングライター」という触れ込みで藤田恵名って歌手が出てましてね、「売れたくて収拾がつかなくなっている歌手」として紹介されてました。曰く、地元ののど自慢大会で優勝し歌手志望で上京したが、前所属事務所から「グラビアをやらないと仕事がないよ」と言われ渋々水着での仕事を始めたそう。しかし「このままでは埋もれてしまうと思い、水着でライブを始めてしまい、服を着るタイミングを失った」と話していました。本意ではない活動に「いつも何をやっているんだろう」って悩んでて、それでアウト×デラックスに出たんやって。別に藤田恵名さんのアンチってわけじゃないけど、そんなスタンスで仕事するのはお客さんに失礼じゃないかなって思ってしまったんよね。自分の中に後ろめたさがあって、そんな状態で客前に立つなよと。売れる・売れないの定義は曖昧やし、音楽活動に何を求めるかは人それぞれやと思うけど、渋々始めて今嫌やって感じとるんなら今すぐやめてしまえよ。やりたくないことやって売れることがそんなに大事かよ。水着をやめたことでお客さんが離れてしまったんなら、その離れたお客さんははじめから貴方の音楽が聞きたくて来てくれていたわけじゃないよ。ベッド・インの2人もライブ(おギグ)中ほぼ毎回ビキニ姿になるけど、誰にやらされているわけでもなく、セルフプロデュースで自分らにそれが必要やって考えて自発的に行動した結果なんよね。だから2人は堂々とステージで水着になるし、自信満々で水着でステージを駆け回り歌ってギターを弾く。それは別に売れるためじゃなくて、自分らがそうしたいから。そこを振り切って活動するからこそ受け手に響いて、その後に売れる・売れないっていう結果がついてくるんじゃないかと思うんですよね。藤田恵名さんはベッド・インから色々学べばいいと思います。その時点で二番煎じになってしまうけど。

バブル景気が終焉を迎え、長い間日本は不景気だ不景気だ言われてきてますよね。そのしばらく後にはゆとり教育が始まり、大人の都合でそんな教育始めたくせに大人からこれだからゆとり世代はとか言われる世の中じゃないですか。バブル崩壊以降の不況や相次ぐ震災・テロ・通り魔・大量殺戮に代表される暗い時代背景。またゆとり教育に由来し形成されてしまったネガティブにより、何となく「穏やかに安全に生きたい」くらいの欲しか持てなくなってしまった現代社会。みんなそれぞれの境遇や日常があって、長い時間をかけて抑圧された負の感情が爆発し解放を求めている、現在のバブルリバイバルの流行の根底にはそんな背景があるんじゃないかなぁと考えてます。考え過ぎかもしれんけど。

ベッド・インの2人も決してバブル期のドンピシャを経験しているわけではないです。そんな2人が、かつて日本でもっとも活気と勢いがあった時代を最大限リスペクトし活動しています。一見するとイロモノキャラのようでいて、またこれだけキャラが立ったユニットならいわゆる「タレント売り」も可能やろうと思う。正直音楽なんてやらんでもある程度テレビとかで目立った活動をしていくことも出来るやろうと思うけど、あくまでベッド・インの活動の中心は音楽でありライブ(おギグ)です。ライブ畑出身である自分たちのルーツを譲ろうとせず、それを貫いて今やZepp Tokyoを埋める実力があります。凄く筋の通った下品。上品な下品。

現在のベッド・インは武道館と紅白を真剣に目指しています。共に下品な表現を嫌う伝統あるライブの聖地とテレビ番組に、今のスタンスで活動を続けて挑むのであればいささか分が悪いやろうっていうのが正直な感想。けどベッド・インには絶対今のスタンスを曲げて欲しくない。規制ばかりで窮屈な今の世の中が、バブル期のような自由さと豪快さと軽薄さを取り戻した時、ベッド・インの武道館と紅白出場は叶えられるかもしれん。もしベッド・インがそのままの信念でそれらを叶えられた日が来たとしたら、それは日本の規制が自由なガバマンになった証って言えるんじゃないでしょうか。早くベッド・インが当たり前に受け入れられる世の中になるよう、それが叶うまで応援を続けていきます。

それではまた、気が向いた時に。

この記事を書いた人

いっぺい
310より「音楽馬鹿野郎」と名付けられた熱狂的音楽マニア。弟の名前は二平と三平です。
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