SATOWEB(佐藤雄樹)

エンターテインメントを突き詰めた一つの到達点

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はいどうもこんにちは。いっぺいです。今回紹介するのは「魔法少女になり隊」というバンド。バンド名のおふざけが過ぎますよね。通称「ましょ隊」です。

ボーカルの火寺バジルが、魔女が大切に取っておいた鮭のおにぎりを拾い食いしたことにより、魔女から怒りを買って喋れなくなる呪いをかけられました。火寺バジルの呪いを解くにはハピネスが必要。人の心のダークネスを浄化することによりハピネスが作られ、妖精(VJ & ボーカル)のgariから貰った魔法のマイクを使い、火寺バジルの歌という魔法で人々の心を浄化していこうというわけです。その後、謎のスナイパー(ギター)のウイ・ビトン、女剣士(ギター)の明治が道中で仲間になり、メロディア王国での冒険が始まりました。という設定のバンド。なんともふざけ倒した設定や。特にボーカルの火寺バジルが喋れんという設定はかなり厳密に守られていて、ライブMCとかインタビューとかも全部筆談で行なっています。声を出すのは歌うときだけです。

これがその説明動画。

世界観が凄い。凝りまくっている。

突如として邦ロックシーンに台頭した紛れもない実力

魔法少女になり隊は2014年に結成・活動を開始し、その年のRO69JACKで優勝しあっという間にROCK IN JAPAN FESTIVALへの出場を果たしました。やれONE OK ROCKだKEYTALKだTHE ORAL CIGARETTESだってバンドがメインカルチャーとして流行ってる時に「魔法少女になり隊」って名前で活動するって、まぁ感覚ぶっ飛んでるじゃないですか。バンド名に関しても一種のキラキラネームが流行っている昨今、「魔法少女になり隊」自体は特別珍しいバンド名ではないとは思いますが、とは言えじゃあ名前の辺鄙さで敬遠する層は一定数生んでしまうと思うんですよね。そんでもって世界観が謎のRPG設定。自分も曲を聞く前・ライブを観る前のましょ隊には若干引いているところがありました。分かる人にしか分からんコアなバンドなんやろうなーぐらいに思ってました。が、とあるサーキットイベントに参加して空き時間ができたのでライブに行ってみたら、一発で心掴まれました。

メンバー個人個人の素性は知らんのやけど、楽曲クオリティやライブパフォーマンスがまじで圧倒的でした。楽曲はポップやけどラウドやしユーロビートっぽい雰囲気もあるし、そんでもってちゃんとロックやし、VJのgariが繰り出す映像も面白い。ましょ隊の楽曲はモッシュやダイブが大好きなキッズ達もアイドルやアニメが大好きなコールミックスのオタク層もヘドバン厨のV系至上主義者達も、誰しもが楽しめる要素が含まれとると思うんですよね。ありとあらゆる要素を、互いに邪魔し合うことなく綺麗に融合させて、凄ぇハイクオリティなライブ空間を作り上げてました。今や「ミクスチャー」という単語は死後になりつつありますが、これも一つの立派なミクスチャーやと思います。ほんでVJが流すこのドット絵のピコピコした映像も、オーバー30世代には懐かしくて親しみやすく、また10代〜20代前半にとっては逆に新鮮なものに感じるやろうし、意外に考えられてて全世代に受け入れられやすい策略が立っとるなぁとも感じます。

ちなみに自分が初めてのましょ隊のライブで半分記憶ないぐらいまでぶち上がったのはおジャ魔女カーニバルのカバーでした。気付いたら体力の限界になるまでモッシュしてました。

この日本におジャ魔女カーニバルが嫌いな人なんていない。

ましょ隊の不安要素とは

現時点で結成から4年、メジャーデビューからは1年が経過したましょ隊、特にメジャーデビュー以降は楽曲クオリティももう一段階上がったように思います。

ポップもラウドもユーロビートも、楽曲によってはメタルもスクリーモもアニソンも、ジャンルにとらわれず様々な要素を飲み込みながら自分らの色として楽曲に昇華するその実力は本物やと思います。人によっては好き嫌い分かれるバンドやろうなぁとも思いますが、結成間も無くRO69JACKで優勝をかっさらった実力は認めざるを得んでしょう。一見邪道っぽい活動を行っとるように映るかもしれんけど、「様々な人々を楽しませる」というエンターテインメント性においては、魔法少女になり隊は彼女らにしかできん方法で一つの完成系を作り上げたと思うんですよね。

しかし、とは言っても使っているのは飛び道具。人によっては「色モノ」と判断するやろうし、そう言われても仕方ない戦略を取ってしまっとるのも事実。デビューからここまで快進撃を続けてきたましょ隊ですが、じゃあこの活動があと5年、10年と続けられるか。(バンド自身がこのまま5年10年続けたいと考えとるかどうかは知らんが)いつか絶対世間に飽きられてくるタイミングはくると思うんですよね。活動の目新しさから食い付いてきた新規ファンをいかに固定客にできるか、バンドのこれからの新戦略次第でさらに上のステージに行けるかどうかが決まってくると思うんです。バンドとしてもこのままずっと同じテイストで勝負し続けていくのもジリ貧やろうし、どっかで大きく舵を取らなきゃいけないタイミングはあると思うのですが、バンドにとっての生命線はまさにそこやと勝手に思ってます。

ちょっと方向性は違う話かもしれんけど、パスピエってバンドがいまして、2009年の結成から順調に活動の幅を広げて2015年には日本武道館ライブも成功させました。パスピエは結成当初からメディアへの顔出しNGで活動してて、ボーカルの声質的にも楽曲の世界観としても個人的には顔出しNG戦略はパスピエにはうまくハマってたと思うんですよね。

そんなパスピエですが、2016年突如として何の脈絡もなくメンバー全員普通にメディアに顔出ししたんですよ。これは自分の勝手な想像なんですけど、武道館ライブも成功させ、さらなるバンドの高みを目指した際に顔出しやってみっかって感じやったんかなーて思ってるんですが、とにかく初解禁された顔が「うん。想像以上でも以下でもない。」って感じでした。てかあの顔出し戦略はめちゃくちゃスベってました。別に何のサプライズもなく、普通の姉ちゃんと普通の兄ちゃん達が普通に顔出しただけやったんですよね。それ見せられたファン側としては「うん。で?」って思うしかありませんでした。

別にそのことだけが理由だとは思いませんが、個人的にはあれ以来パスピエの活動は如実に下火になってったと思うんですよ。自分も前までは結構熱心にパスピエの新譜が出た時なんかは聴いてましたけど、顔出し以降急に冷めて最近はパスピエ聴かなくなりました。どうせなら徹底してほしかった。急にMAN WITH A MISSIONがオオカミの被りもん脱いだら引くじゃないですか。そんな感覚。で、何が言いたいかというと、ましょ隊には同じ轍を踏んでほしくないということ。これまでのRPG的な世界観を突如壊したりとか、ボーカルの火寺バジルがいきなり普通に喋り出さんでねってことを切に願っています。

余談

ましょ隊の中で自分が一番好きな楽曲がメジャー2ndシングルの『革命のマスク』ってやつなんですけど、

自分は物心ついた時から涙腺がぶっ壊れてまして、一番ひどい時はとんねるずのみなさんのおかげでしたの細かすぎて伝わらないモノマネで北の国からのモノマネする人たちが出てきた時に北の国からが好き過ぎてモノマネで号泣したことがありまして、あとNARUTOの中忍試験のとき動けないサスケとナルトを守りながらボロボロになって音隠れの3人と戦うサクラちゃんで号泣したことがありまして、最近だとロンハーのみやぞんドッキリの時にみやぞんが良い人過ぎて号泣したりするようなやべぇ奴なんですけど、この『革命のマスク』を初めて聴いた時も何がそこまで刺さったんか自分でも分からんのですが何故か涙が止まらなくなり、そのことを管理人である310に報告したら一言「それは分からん」とだけ言われたことがあります。

それではまた、気が向いた時に。

この記事を書いた人

いっぺい
310より「音楽馬鹿野郎」と名付けられた熱狂的音楽マニア。弟の名前は二平と三平です。
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