SATOWEB(佐藤雄樹)

でんぱ組.incのサクセスと最上もが脱退について

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はいどうもこんにちは。いっぺいです。皆さんはアイドルは好きですか。自分は以前は何となくのイメージで全般的に嫌ってました。が、食わず嫌いは良くないと思いちょこちょこと手を出していった結果、一時期バンドと同じぐらいハマりました。2010年頃から使われ出した「アイドル戦国時代」という言葉。大小様々なグループが生まれては消え、主要なグルーピングもある程度落ち着いてきましたよね。代表的なグループで言うと、AKB48グループとその対抗馬の坂道シリーズ、ハロー!プロジェクト、エイベックス系、スターダスト系等でしょうか。やはり大手プロダクション系が強いよなぁといった印象。そんな市場の中、ひときわ異彩を放ち怖るべきスピードで一地方を治めるぐらいまで駆け上がったグループがいます。タイトルの時点でモロバレですが、それがでんぱ組.incです。自分もまぁハマりましたね。今後でんぱ組.inc以上にハマるアイドルグループは出てこないんじゃないかって思うぐらいハマりました。でんぱ組.incの何にそんなにハマったのか、つらつらと綴っていきます。

他に類を見ない多彩な戦術

でんぱ組.incとは、秋葉原ディアステージの従業員・通称「ディアガール」で結成されたアイドルグループで、メンバーそれぞれが何かしらの分野に突出したオタクであることが強みのグループです。秋葉原ディアステージってのはライブイベントスペース&バーで、飲食しながらアイドルのライブが観れる、またライブがない時間にはアイドルが給仕してくれるみたいなお店です。前に秋葉原に行ったときディアステージの前を通りかかったことがあって「へーここかー」って思ったけど、あん時行ってみりゃ良かったドチクショウが。何度かのメンバーチェンジを経て、2011年12月にトップ画の6人に落ち着きました。おそらく世の中的な認知度も一番高いのはこの6人の時だろうと思います。で、自分がでんぱ組.incを認知することになったのが、SNSか何かは忘れたけどふとしたきっかけで最上もがを発見した時。トップ画で言うと右から2番目の金髪ショートの子。もうね、一目見たその時から圧倒的ビジュアルに見惚れました。金髪ショート巨乳て!男の欲望をそのまんま具現化したみたいなビジュアル反則やろ!と思いました。そこで初めてでんぱ組.incを知り、初めて見たMVがこれ。

もがちゃんの圧倒的ビジュアルは置いといて、何かアイドルらしくないガチャガチャした曲やなーてのが最初の印象でした。あともがちゃん歌唱力に関してはそこまでなのね、とも思いました。ただ曲はそこまで苦手じゃないと言うか、どちらかと言うと好意的な方で、誰が作った曲か気になって調べたら、なんと作曲・編曲が玉屋2060%だということを知り、ふぁぁぁぁぁああああ!!?ってなったのを今でも覚えてます。みなさんご存知でしょうか、玉屋2060%という男。「Wienners」というゴリゴリのパンク畑出身のロックバンドでボーカル・ギター及び作詞・作曲を務める男です。何を隠そう自分はこのWiennersが大好きなんですね。これを書いている2週間後にもWiennersのワンマンライブ行くぐらい好きです。そんなWiennersの楽曲はこんな感じ。

あー格好良いぜWienners。MVのセンスはちょっと置いといて。メロディーメイクの才能が突出しまくっている。そんな大好きなバンド・Wiennersのフロントマンが楽曲提供をしているアイドルグループに興味を持たんわけがなく、てかWiennersまともに自分らが売れとるわけでもなくアイドルに楽曲提供しとるんかい!と思いつつ、もがちゃんという左ジャブからの玉屋2060%という右ストレートを見事に浴び、この時点でもうだいぶ心持っていかれました。

そもそも自分はアイドルがあまり好きじゃなくて、それは「他人に書いてもらった歌詞を、他人に作ってもらったメロディーに乗せて歌い、他人に考えてもらった振り付けで踊り、本当のお前らの実力て若さと顔面だけやないか」と思っているからです。ちなみにこの考えは今でも若干持ってます。AKB48の曲の歌詞って秋元康が書いてるわけじゃないですか。秋元康が「若くて可愛い女の子たちにこんな詞を歌わせたら可愛いだろうなー売れるだろうなー」って思いながら書いた歌詞を歌わされているだけじゃないですか。単純に気持ち悪くないですか?秋元康。あとそんなおっさんが書いた詞を歌わされるグループなんかに毛ほども興味ないじゃないですか。アイドルにしてもJ-POPとかにしても、作詞作曲は誰か、振り付けは誰が考えたか、というのは本当に大事な要素だと思っています。J-POPの作詞作曲とか調べたら面白いですよ。電通の社員とか歌詞書いてますから。それを知らず知らずのうちに聴かされてて、J-POPの仕組みって本当に気持ち悪いなーと思ってます。

すいません、話が逸れました。という観点からでんぱ組.incに興味を持ち、色々楽曲を聴くようになっていくと、製作陣がまぁー本当に豪華。引き続き玉屋2060%とか。

サクラあっぱれーしょんなんかは玉屋節が効きまくっている。

かせきさいだぁとか。

知ってますかかせきさいだぁ。ラッパー兼漫画家兼随筆家で、90年代とかに名盤を世にバンバン排出してた渋いおっさんです。かせきさいだぁデザインのTシャツ持ってるぐらいこの人好きなんですよ。ちなみにこの曲の頃はもがちゃんとピンキーの加入前。

あとは製作陣としてではないけど、ポップソングの帝王こと小沢健二のカバーとか。

玉屋さんとかかせきさいだぁに曲作ってもらって、オザケンのカバーなんかで勝負して、もう戦略の全てにおいて自分のツボでしかなくて、まじで何なんやこのアイドルはと思ってもうあっという間にでんぱ組.incにハマっていきましたね。まともに売れる気あんのかと思いながら、見事に術中にハマった感じです。

でんぱ組.incには、もふくちゃんこと福嶋麻衣子というプロデューサーがいて、とにかくこのもふくちゃんの戦術が凄い。超キレッキレのブレーン。これらの楽曲製作陣の人選に関しても、従来通りのアイドルらしい楽曲作ってもつまらんというもふくちゃんの判断による選出。特に歌が上手いわけでも踊りが上手いわけでもなく、大手事務所にも所属してないでんぱ組.incが順調に売れたのは、ひとえにもふくちゃんの手腕のおかげと言っても過言ではないです。

そしてでんぱ組.incのメンバーはそれぞれが生粋のオタクだという要素を持ち、かつ全員が暗い過去を持っています。そんなメンバーそれぞれの強みを活かして作られた楽曲がこれ。

前山田健一作詞作曲の、後の彼女らの名刺代わりにもなった一曲。彼女らの実体験を元に作られたドキュメンタリーソングで、この曲ででんぱ組.incのことを知ったって人も多いんじゃないかと思います。しかしもがちゃんは安定して可愛い。歌は下手い。

W.W.Dからも分かる通り、でんぱ組.incには所謂「王道アイドル」みたいなメンバーがいないんですよね。例えば往年のモー娘。だったら後藤真希みたいな、AKB48だったら渡辺麻友みたいな、ももクロだったら佐々木彩夏みたいな、色んな個性を持ったメンバーが集まった中でも必ず一人は「ザ・王道アイドル」みたいな存在がおるもんやけど、でんぱ組.incに至ってはそれが皆無。ビジュアルは圧倒的なもがちゃんに関しても、でんぱ組.inc加入のきっかけは「自宅で引きこもってそろそろ自立しないとヤバいなーと思ってたところに外にバイトしに行ったらもふくちゃんにスカウトされたから」で、アイドル目指してました!とかとはかけ離れた理由でした。アイドルになった理由は「自立のため」です。何その理由?余計好きなんですけど。そんな、メンバー全員が暗い過去を持ち、グループ間でのコミュニケーションもちぐはぐで、でもそんなメンバーが一丸となり同じ目標に向かって真摯に頑張っていく姿勢に胸を打たれたわけですね。しかも楽曲製作陣が完璧に自分の好み。当時のでんぱ組.incの目標は日本武道館ライブだったんですけど、初めて武道館ライブが決まった瞬間は自分もライブ会場にいて普通にめっちゃ泣きました。もちろん武道館ライブも行ってゴリゴリに泣きました。アイドルにしてもバンドにしても、こういう成長過程を見守るみたいなところにどハマリの要素ってのは詰まってますよね。

最上もがの脱退

2017年8月6日に最上もががでんぱ組.incからの脱退を自身のブログで発表しました。2017年1月にはグループにとって2度目の日本武道館ライブを行なったのですが、そのMCの中でしばらくでんぱ組.incとしてのライブを予定してないことがメンバーの古川未鈴の口から発表され、これまで精力的なライブ活動を行なってきたでんぱ組.incがこんなに長い期間ライブを行わなかったことがなかったので不穏な空気は感じていたのですが、その後一度もでんぱ組.incとしてのライブは行われず8月6日の最上もがの脱退を迎える形となりました。ブログの中では「どうしても心と身体のバランスが取れなくなり、このままでんぱ組.incとして活動していくことがとても難しくなりました。」と綴ってあり、確かにもがちゃんは過去にも何度か体調不良でライブやイベントを欠席することがありましたが、結局のところ明確な理由は分かりません。ネット上では不仲説とか病気説とか色々流れていますが、最終的な理由は当人とメンバーのみが知るところだと思います。

最上もがというアイドルは、今までのアイドルの概念をぶち壊す、何から何までが異端な存在でした。金髪ショートで、アイドルになりたくてなったわけではなく、歌や踊りが秀でていたわけではなく(むしろ歌は下手な方)、トークスキルも高いわけではなく、不満があると正直に愚痴を漏らし、時にはファンと真っ向からバトルを繰り広げるようなそんなアイドルでした。しかしグループの成長に伴い個人としての認知度も広げていき、新たなアイドル像の一つの枠を作った功労者だと思います。彼女の登場により、それ以降のアイドルグループには一人金髪ショート枠ができたぐらいです。実際、でんぱ組.incの人気はもがちゃんによって支えられていたところも大きいと思うし、そんな彼女が抜けて5人になったでんぱ組.incは本当に大丈夫だろうか。「卒業」じゃなくて「脱退」って表現にも彼女の意思を感じます。個人的にも「卒業」って表現は好きじゃないんですよね、何かやりきった感出しとるし。彼女自身、グループを抜けざるを得なくなったことに悔しさが残ってるんだと思います。

先ほどのW.W.Dという曲には続編があります。

このW.W.DⅡは、6人での活動を開始して急速に自分らを取り巻く周りの環境が変化していく中で、メンバー個人個人の悩みや不安な気持ちを正直に表した歌です。最後には6人での団結と決意を歌っていますが、もがちゃん抜けたらW.W.DもW.W.DⅡももうライブでは見れんくなってしまうなぁ。2017年1月の武道館以降、依然として現在はメンバー個々の活動を行なっているでんぱ組.incですが、最上もがの脱退は今後のグループの命運を握ってしまうような重大事件だと思います。これからのでんぱ組.incがどうなってしまうのか、多分ファン以上にメンバー自身が不安な状況だと思います。自分は1回目の武道館公演を見に行ったあと、一種の燃え尽き症候群みたいな感じになってもう2年半ぐらいでんぱ組.incの現場には行ってないですが、5人での再スタートを切る機会には是非現場まで足を運びたいと思います。

それではまた、気が向いた時に。

この記事を書いた人

いっぺい
310より「音楽馬鹿野郎」と名付けられた熱狂的音楽マニア。弟の名前は二平と三平です。
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