SATOWEB(佐藤雄樹)

フェスに関する個人的意見

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はいどうもこんにちは。いっぺいです。もう完璧に夏ですね。全身から汗が吹き出て嫌ですね、夏。夏に対するパブリックイメージって何でしょうか。「暑い」「海」「山」「川」「キャンプ」「BBQ」「花火」「ワンチャン狙いたい」等色々あると思いますが、ここ数年で「夏フェス」ってのもだいぶ浸透したんじゃないでしょうか。皆さんは行ったことありますか、夏フェス。自分はしばらく関東に住んでいた期間もあり、ちょこちょこ色んなのに行ってました。が、僕個人としては、正直夏フェスってあんま好きじゃありません。310程ではないですが自分もちょっとひねくれたところがあるので、ひねくれ者なりに考えるフェスについてのあれこれをまとめます。

そもそもフェスとは

一括りに「フェス」と言いますが、フェスの定義って何なんでしょうね。自分もいまいち分からなかったんでこの機会に調べてみたんですけど、それに関してバチっとハマる答えは見つけられませんでした。どうやら「複数の歌手やバンドが同じ会場で曲を披露する大規模なイベント」ということらしいです。やはりフェスと言えばフジロックフェスティバルやロックインジャパンフェスティバル、サマーソニック、ライジングサンロックフェスティバルなどの大規模なやつをイメージしやすいと思うんですけど、もっとコンパクトでチケ代も4,000円代ぐらいのやつもあります。もっと言えば、フェスよりも更に小規模な「サーキット」と呼ばれるイベントもあります。フェスは装飾や飲食ブース等も含めて総合的な空間演出も強いイベントで、ライブ以外の楽しみも何かと多いのですが、サーキットはライブハウスを複数箇所使って開催されるイベントで、基本室内開催なのでフェスよりも手軽、また街中で行われるので移動も楽で気楽に色々回れます。自分は個人的にこのサーキットイベントが好きです。フェスとサーキットを合わせると、今国内では年間400以上ものイベントがあるそうです。1日1件以上何かしらが行われている計算ですね。改めて昨今のイベントブームは凄ぇ。

じゃあフェスの何がそんな好きじゃないのか

フェスってのは1日に何組ものアーティストが見れるので、お得感は満載ですよね。自分も多い時は1回のフェス参加で15組ぐらいは普通に見て回ります。休憩なんか取りません。持ち前のフィジカルと基礎体力を活かし、スタートからラストまでフル稼働します。友人なんかと行っても友人のことはシカトして一人で見たいやつをガンガン回ります。以前310がぼくのことを「年間100本くらいライブに行く馬鹿野郎」と紹介してくれていましたが、さすがに年間100本はライブに行けません。3~4日に1回はライブに行ってる計算になりますからね。薄給社畜マンなのでさすがにそこまでの暇とお金はないです。正確に言うと自分は「年間100組以上のアーティストのライブを見る馬鹿野郎」です。2015年は170組ちょいのライブを、2016年は140組ちょいのライブを見ました。フェスやサーキットに参加すると1日15組ぐらいは普通に見て回れるので、ちょっとフェスやサーキットに参加するだけでチェックできるアーティストの数が爆発的に増えるわけですね。そんなこんなで2015年は170組という何とも気持ち悪い記録を樹立しました。あざす。

さてここからが個人的に思うフェス及びサーキットのデメリット。1日に何ヵ所ものステージで何十組というアーティストがライブを行う場。アーティスト1組当たりの持ち時間は自ずと少なくなります。イベントの規模やコンセプトなんかにもよりますが、短い場合は1組25分とか30分とかでタイムテーブルを組むこともしばしばです。例えば25分のステージでセットリストを組む場合、演奏できる曲数はせいぜい5曲ぐらいですよね。まず一つ、単純に短くてつまんねぇわ。ということ。

そしてフェスやサーキットに集まるお客さんの属性。お祭り感覚でわーっと楽しみたくて来てる人、一日に何組も見れるお得さに惹かれて来てる人、音楽ガチ勢、色んな思惑で色んな人が集まっていると思うのですが、「本命のアーティスまで時間あるからその時間まで前から見てみたかったあのアーティストのとこ行ってみよー」ってケースはよくあるんじゃないかなと思います。アーティスト側の事情としても、25分の持ち時間だとしたらやれるのはせいぜい5曲ぐらい。だとしたら「コアな曲や玄人好みの通な曲はいったん置いといて、代表曲や初見さんにも分かりやすいキャッチ―な曲でセトリ固めよー」って内容のライブになりやすいんですよね。お客さんの中には、そのアーテイスト見るのが初めてですって人も多数含まれとるし、アーティスト側も初めましてのお客さんへの自己紹介も兼ねた代表曲やキャッチ―な曲のみのライトなセトリで固めてくる。もうまじでね、自分が好きで何度もライブ見とるアーティストのフェスやサーキットでのライブってほんとに軽いんですよ。見とって全然おもしろくない。熱が伝わらん。Twitterで、国内で日々行われる様々なアーティストのセットリスト情報をタイムリーにアップしてくれるアカウントをフォローしとるんやけど、音楽馬鹿野郎の自分はこのアカを通して日々の色んなアーティストのどこで行われたライブがどんなセトリだったかてのをチェックするという悪癖を持っているのですが、もうね、フェスのセトリとかどのアーティストもほとんど一緒。サカナクションのフェスでのセトリとかもう暗記したレベルやわ。一曲目はこの曲で盛り上げて、二曲目はバンドとしての一番の有名曲で、中盤はちょっと落ち着き目の曲を挟みつつ新曲披露して、ラストは定番のこれで締める!みたいな。超ありきたりな流れ。そのアーティストを見るのが初めましての人は短い時間ながらおいしいところだけを凝縮したセトリで満足できるかもしれんけど、古参はそんなんじゃ全然満足できねぇんですよ。もっとギトギトのセトリ組まんかいと思うわけですよ。

あと最後。これはもう単純に、遠いし混むし暑い。ロックインジャパンは茨城、フジロックなんか新潟でやってんすよ。移動すら楽しみの一つで仲間と皆で思い出作ろう!ってモチベーションなら別にいいんですが、何でライブ見るためにわざわざそんなくそ遠いところまで行かにゃならんのか、本当に理解に苦しむわけですよ。セトリもありきたりでそんな面白くないし。しかも真夏の炎天下で。自分は何年か前に夏フェス中に熱中症でぶっ倒れた経験もあるので、それ以降余計に夏フェス嫌いに拍車がかかりました。そして道路もトイレもバリクソ混む。女性のトイレ列なんか地獄の沙汰みたいに並んでますよ。だったら近場で屋内で空調管理もばっちりで音響設備も屋外なんかよりしっかり整ってるライブハウスに行きゃいいのにと心から思うわけですよね。その観点から言うと、自分はフェスよりはサーキットの方が好きです。

一つ共感できることは、国内アーティストじゃなくて海外アーティストが目的の場合。フジロックやサマソニなんかは豪華海外アーティストが集まりますからね。その一点に関しては、フェスに参加する意義は大いにあると思っています。

フェスだけで終わって欲しくない

何やかんや言うてきましたが、とは言え結局フェスとかサーキットって行きゃ楽しいんですよね。自分も何度も行っとるわけやし。自分の感覚的には、フェスは贅沢やと思ってます。それなりの対価を払うとは言え、1日に好きなアーティストをこんな十何組も見ていいんか、そんな贅沢なことやってしまったらバチでも当たってしまうんやないかなと思ってます。フェスは本当に特別な空間であって、そんな贅沢は年に数回に留めておいて、真に行くべきはライブハウスであり、好きなアーティストのワンマンライブやツーマン・スリーマンイベントやと思ってます。フェスと比べてワンマンが秀でとるとこは、まさにワンマンでしか聴けんようなセットリストが味わえる点や、お客さん全員がそのアーティストだけを目的として集まっとる点。お客さんの熱量も含めて、フェスのライブとは比べものにならん会場全体の一体感が生まれるんよね。去年のTHE YELLOW MONKEYの復活ライブで、一曲目のプライマル。のアニーのドラムとエマのギターの一音目が鳴った時、会場全体から地鳴りみたいな歓声が上がったんよね。イントロのほんの一瞬であそこまで会場のボルテージが爆ハネするのは、フェスの会場ではまず有り得ん。そしてライブハウスでのあの一体感と熱量を体感してしまったら、フェスのライブではどうしても物足りなく感じてしまう。ちなみに自分はプライマル。のイントロの時点で歓声はおろか号泣してました。

普段ライブハウスにあまり足を運ばない人にとって、フェスはハードルが高くなく楽しみやすいイベントになっていると思います。そして1日に何組も見て回れる場なので、自分のお気に入りのアーティストも何組か見つけられると思います。その次はぜひそのアーティストを見にライブハウスまで足を運んで欲しい。きっとフェスの会場で見たライブより何倍も濃くて何倍も格好良いライブが見れるはずです。自分の周りにも音楽好きが何人かいますが、フェスには熱心に通うもののライブハウスには全く行かないって人も数名います。こないだある1人に何でライブハウスに行かないのか聞いてみると、フェスの方がお得じゃない?って答えが返ってきました。勿体無い。せっかく音楽好きなんやったら、そんな贅沢ばっかりせずに、ライブハウスに行った方が絶対に良いライブが見れるって。

最近はライブハウス新設の話題よりライブハウスがなくなっていく話題の方をよく耳にします。どんなバンドもまずは小さいハコから活動を開始します。いきなり大々的に華々しくデビューするやつなんかバックに絶対大人とお金が絡んでます。ライブハウスの数が減少するということは、それだけ若手が経験を積む機会が減るということ。今フェスに出ているあのバンドもこのバンドも、みんなどこかのライブハウスで経験を積んできたんよ。今フェスで盛り上がれるのも、国内にあるライブハウスのおかげなんよ。これからもライブハウスでどんどん活きの良い若手が育っていって欲しいと思うし、フェス会場よりもライブハウスの方が活性化して欲しいと思うし、自分もできる限りライブハウスに通おうと思ってます。そんな自分はただの一企業戦士です。

それではまた、気が向いた時に。

この記事を書いた人

いっぺい
310より「音楽馬鹿野郎」と名付けられた熱狂的音楽マニア。弟の名前は二平と三平です。
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